稲刈り作業を終えたスマート水田は、脱穀の時期を迎えました。 脱穀作業に入る前の事前準備として、まずは自然乾燥させている稲の根本を覆っているビニールを外すところから始まります。
これは自然乾燥させてる中雨による湿気やカビを防ぐためのものです。
ビニール撤去を進めていくと同時に、脱穀機側の設定を済ませ、お米を入れる袋を取り付けて本格的な作業ができる状態にしておきます。
脱穀機(ハーベスター)の登場です。
脱穀作業は、まず脱穀機の投入口に刈った稲の根の向きに注意しながら投入していきます。
稲の根元を下に向けて入れていきます。
仕組みとして、投入口から脱穀機へ入り脱穀されたお米は袋の中へ、藁は外へ排出されます。
この時に脱穀機に入れた稲が上手く脱穀できていない場合がありますので、その際は再び脱穀機へ通し脱穀し忘れがないようにしておきます。
この作業を繰り返すことで、スマート水田で収穫されたお米は1袋当たり約25kgほどの重さとなりました。
イメージとして、25kgは小学校1~2年生くらいの子供と同じ重さだそうです。
たくさんお米で満たされている袋は、一時的に保管され籾摺りの時期を待ちます。
ちなみに脱穀された藁には「家畜の寝床」や「たい肥」などなど、脱穀後も利用価値がありますのでいくつか集めて藁で結んでまとめておきます。 スマート水田では脱穀された稲を粉砕し、土を肥やすために水田に撒き、次シーズンの稲を成長させる大切な糧になりました。
籾摺りや精米の作業が残っている中、次の収穫の時期に向けて既に動き始めています。
今回、稲刈りなど時間や人員を多く要する過程がありました。今後はIoT技術を用いて、これらの作業をどのように負担軽減を実現させていくかが課題となります。
また、今後力を入れていきたい取り組みの1つに害虫や病害を防除できるシステムの構築があります。 これらを実現させ、より自動化が進んだスマート水田へと発展させていきます。
